【9月30日 AFP】英首相官邸は29日、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相が20年前、女性2人に対し望まれない性的アプローチに及んだとする疑惑を否定した。

 ジャーナリストのシャーロット・エドワーズ(Charlotte Edwardes)氏は同日発行の高級日曜紙サンデー・タイムズ(The Sunday Times)に掲載されたコラムの中で、当時ジョンソン氏が編集者を務めていた雑誌が主催した夕食会の席で、ジョンソン氏が自分のももに手を置いたと明かした。

 エドワーズ氏は「テーブルの下でジョンソン氏の手が私のももの上にあるのを感じた。彼はももをつかんだ」「ジョンソン氏の手は、私の脚の上の方まで来ていた。彼の指が内ももの肉にしっかり触れたため、私はびくっと姿勢を正したほどだった」と振り返った。

 エドワーズ氏によると、その夕食会の後にジョンソン氏の反対側の隣に座っていた女性と話したところ、その女性も同じことをされたと語ったという。

 首相官邸は同日夜、「疑惑は真実ではない」とする短い声明を出した。

 それでもエドワーズ氏は引き下がらなかった。「もし首相がこの出来事を覚えていないのなら、明らかに私の方が首相より記憶力が良いことになる」とツイッター(Twitter)に投稿した。

 折しもこのコラムは、来月31日に期限が迫る欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)に焦点を当てた与党・保守党の年次党大会が開催された日に掲載された。(c)AFP