【9月30日 AFP】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は30日、建国70周年を目前に、北京の天安門広場(Tiananmen Square)にある毛主席紀念堂を訪れて、安置されている毛沢東(Mao Zedong)初代国家主席の遺体を拝した。

 国営新華社(Xinhua)通信によると、習氏は中国指導部の高官らと共に訪れ、毛沢東像に向かって3回拝礼。続いて、防腐処理されガラスケース内に安置された遺体に敬意を表した。

 中国建国の父とされ「偉大なるかじ取り(Great Helmsman)」の異名をとった毛沢東の像に中国国家主席がこうべを垂れるのは、6年前に生誕120周年を習氏が祝った時以来で、極めてまれ。

 今回の「墓参」は、中国政府が細部まで演出を徹底した建国70周年祝賀式典の準備を進める中で行われた。祝賀イベントでは大規模な軍事パレードが行われ、ハト7万羽が放たれる予定。

 習氏と中国共産党幹部はまた、30日朝に天安門広場の人民英雄記念碑(Monument to the People's Heroes)に献花する式典に出席。国営中国中央テレビ(CCTV)によると、習氏は「前途有望な国家には英雄が不可欠だ。そして、将来性のある国家には先駆者がいるものだ」と語ったという。(c)AFP