【9月30日 AFP】今月26日に86歳で死去したジャック・シラク(Jacques Chirac)元大統領に最後の別れを告げようと、フランス首都パリで29日、シラク氏のひつぎが置かれた旧廃兵院アンバリッド(Invalides)に大勢の人が訪れた。

 30日に国を挙げて行われるさまざまな追悼行事や、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領ら30人程度の外国首脳も参列する国葬を前に、長蛇の列がアンバリッドを囲んだ。

 1995年から2007年まで12年間大統領を務め、30年以上の政治キャリアを積んだシラク氏が死去したことを受け、追悼の声が殺到した。

 その一方で、シラク氏が長い大統領時代にどれだけの実績を残したのかといった疑問が浮上し、またパリ市長時代の汚職事件で2011年に有罪判決を受けたことについても再び注目が集まった。

 だが、仏週刊紙「ジュルナル・デュ・ディマンシュ(Le Journal du DimancheJDD)」は、仏調査会社Ifopが1015人を対象に実施した聞き取り調査で現代フランスで最良の大統領は誰だと思うかと尋ねたところ、シラク氏と答えた人は30%で、第2次世界大戦(World War II)の英雄シャルル・ドゴール(Charles de Gaulle)大統領と同率の1位になったと報じた。

 映像は29日撮影・提供。(c)AFP/Anne-Sophie THILL and Stuart WILLIAMS