【9月30日 AFP】中国は10月1日で建国70年を迎えるが、現代の中国は共産党が政権を握った70年前から大きく変化している。その変化をまとめた。

■都市化

 約70年前、中国国民の圧倒的多数は地方に住んでおり、都市住民は人口のわずか10%にすぎなかった。

 だが、2019年までに中国の都市住民の割合は約60%にまで拡大した。人口が1000万人以上の巨大都市は少なくとも6都市、100万人を超える都市は100都市以上に上る。国連(UN)によると、北京の人口は過去50年で3倍に拡大している。

 過去30年で、国も風景も建設ラッシュにより一変した。世界で最も高いビルのうち5棟は中国にあり、毎年世界のセメントのおよそ半分を中国が使っている。

■権威主義国家

 毛沢東(Mao Zedong)氏と習近平(Xi Jinping)氏(66)は、中国を最も代表する国家主席といえる。

 初代国家主席毛沢東氏の統治は大混乱を招いた。大躍進政策(Great Leap Forward)と、さらなる混乱をもたらした文化大革命(Cultural Revolution)によって、毛氏が1976年に死去するまでに数千万人が飢え死にした。

 現国家主席の習氏は権力を強化している。国営メディアを利用して個人崇拝を築き上げ、言いなりの議会は国家主席の任期上限撤廃を承認した。

■新世界秩序

 1949年に中国を承認したのは旧ソビエト連邦や東ドイツなどごく一部の国だけだった。

 だが、出だしの遅れや何年も鎖国状態にあったにもかかわらず、中国は世界大国となり、今では世界第2位の経済大国にまで成長した。

 中国経済は、2001年の世界貿易機関(WTO加盟によって離陸した。また、経済圏構想「一帯一路(Belt and Road)」で、アジア、アフリカ、さらには欧州にも影響力を拡大すべく、大規模なインフラ輸出を進めている。

 さらにその影響力を巧みに利用し、台湾を承認する国を減らそうとしている。1949年以降、台湾には独自の政権が存在するが、中国はいまだ台湾を自国の領土だと見なしている。