【9月28日 AFP】アフリカを訪問中の英国のヘンリー王子(Prince Harry)は27日、アンゴラを訪れ、今も多くの地雷が残る同国の窮状に光を当てるため、かつて自身の母、故ダイアナ元妃(Princess Diana)が行ったのと同じように、地雷が除去された場所を自分の足で歩いた。

 ヘンリー王子は、フェースシールドを手に、青い防弾ベストを着用。1997年にダイアナ元妃が、中部の都市ウアンボ(Huambo)郊外の地雷原跡地を歩いて注目を集めた際とほぼ同じ姿だった。

 ダイアナ元妃は、2002年まで27年間に及んだアンゴラ内戦で埋設された100万個以上の地雷の問題の啓発活動に取り組んでいた。

 アンゴラを訪れた数か月後、ダイアナ元妃はフランス・パリで発生した交通事故で亡くなった。この時、ヘンリー王子は12歳だった。

 英国の慈善団体ヘイロー・トラスト(Halo Trust)によると、アンゴラでは内戦が始まった1975年から2015年までの間に、1600人以上が地雷により負傷したという。

 被害者が最も多かったのは、内戦が終結し多くの市民が帰郷した2002~03年だったとされる。(c)AFP