■近道を探し、金が全てを解決する文化

 フーさんの小論文と経歴書は、プロの編集者によって手が入れられた。また、コンサルタントの助言に従い、フーさんはカンボジアの孤児院でボランティア活動を行った。

 AFPが取材した10人ほどの親たちは、子どもを海外の大学に入学させるという大きな賭けに出たからには、入学あっせん業者に最高額を支払う用意があると話した。フーさんの母親によると、海外の大学に入学できなかった場合、中国国内での教育に切り替えることは非常に難しいという。

「Duelling the Dragon(闘うドラゴン)」の著作があるアブディエル・リロイ(Abdiel Leroy)氏は、中国人学生が英名門寄宿学校へ入学するのを手伝う企業に勤めていた時に「衝撃的な水準の腐敗を目撃した」と語り、「中国の教育制度には近道を探し、金が全てを解決するという文化がある」と指摘する。

 国の支援を受けている中国学生学者聯誼会(Chinese Students and Scholars Association)が2月に発表した報告書によると、中国の海外大学入学あっせん業界の規模は、2017年の280億ドル(約3兆円)から2021年には350億ドル(約3兆8000億円)に拡大すると予想されている。(c)AFP/Poornima WEERASEKARA