【9月28日 Xinhua News】中国不動産大手、恒大集団(Evergrande Group)傘下の新エネルギー車(NEV)メーカー、恒大新能源汽車集団は25日、深圳市(Shenzhen)で同社の新エネルギー自動車ブランド「恒馳」と、世界をリードする複数の自動車エンジニアリング企業との研究開発デザイン戦略提携調印式を行った。

 今後提携内容に基づき、最上級クラス、超豪華型、クラシック型など全シリーズを網羅する15の新車種について研究開発を並行して進める。調印式には恒大集団のほか、独FEVグループ、独EDAGグループ、独IAVグループ、オーストリアAVLグループ、カナダMAGNAグループなど各社の役員らが出席した。

 今回調印した企業は自動車研究開発の全工程分野で、いずれも世界最先端の技術を持っており、恒大にとっては自動車製造における重要なステップとなる。

 恒大集団は核となる技術分野で、今年1月に世界的スーパーカーメーカー・ケーニグセグと提携し、世界トップクラスの高級車研究開発製造のための重要技術を獲得した。3月にはオランダのイー・トラクション(e-Traction)を、5月には英プロティアン(Protean)をそれぞれ買収して、未来のパワートレインとして有力とされる世界最先端のホイルハブモーター技術を手に入れた。7月には独ホーファと提携して、世界最先端の3in1パワートレインの重要技術を得た。そして9月には独ベントラーおよびFEVグループと協力し、世界トップクラスのNEV3.0シャシー構造に関する知的財産権を獲得した。

 生産製造分野では、すでに広州(Guangzhou)、上海、天津(Tianjin)、瀋陽(Shenyang)などに多くの生産拠点を持っており、いずれもインダストリー4.0の基準に沿って世界トップクラスの生産設備と生産技術を採用、ハイエンドなスマート工場を建設し、「恒馳」全シリーズ製品の大規模な生産を力強く保証している。

 今回、恒大は自動車エンジニアリングの世界的リーディングカンパニー5社との強者連合を実現し、研究開発設計分野の戦略配置を完成させた。特に15の新車種を同時に研究開発、設計するという壮挙は、世界の自動車業界で初めてとなる。(c)Xinhua News/AFPBB News