【9月27日 AFP】米フェイスブック(Facebook)は27日、同社が運営する交流サイト(SNS)で「いいね!」の件数を非表示にする措置を、オーストラリアで試験的に開始したと発表した。利用者が感じるプレッシャーを緩和するための試みで、世界的に適用することも検討している。

 豪国内の利用者は27日から、他の利用者の投稿に対する反応の数や動画の再生回数を見ることができなくなる。一方で、自身の投稿に対する反応の数は、今まで通り見ることが可能だという。

 同社は「フェイスブックが競争の場のように感じられたくはない」とコメントしている。

 世界中で10億人以上がフェイスブックを利用しているが、同社は利用者の精神に及ぼす影響への対策を講じるように迫られていた。

 豪当局によると、同国では子どもの5人に1人が、インターネット上でのいじめを経験したことがあるという。

 昨年には、国内で有名な帽子ブランドの広告に出演した14歳の少女がネット上でいじめを受けて自殺し、全国的な関心を集めていた。(c)AFP