未だ世界で問題になっている水不足は、世界人口の約66%にあたる約40億人が、1年間のうち1ヶ月以上も適切な真水の供給を得られずに生活している。私達日本人は蛇口をひねればいつも透明な水が出てくるが、日本は水の輸入大国であることはあまり知られていないかもしれない。実際に水そのものを輸入しているということではなく、輸入している食料に関係している。それは「バーチャルウォーター」と呼ばれている。
環境省の調査によると日本の2005年のバーチャルウォーターの輸入量は約800億m3であった。これは日本の年間の水使用量とほぼ同じである。これだけ輸入しているということは、日本も水不足と言える。
そうなると、水不足の問題は実際に水不足で苦しんでいる人達だけでなく、私達日本人も含めた全世界の問題であると思う。この現実に少しでも気づく人が多くなって欲しい。そして、身の回りから小さなことでも水不足を防ぐ様な活動を始めていけたらと思う。

[東京電機大学 MOGI HIROYASU]