地平線を覆うロヒンギャの人を見て、私は希望を感じている。まず私はこの写真を見るまで、2年前に起きたロヒンギャ問題のその後を知らなかった。
軍事弾圧としてあまりにも理不尽な差別や迫害によって侵されていくロヒンギャ民族のニュースを当時見たときに、これはただの虐殺ではないかと衝撃を受けたことを今でも覚えており、アフリカだけではなく、このアジアでもこのような惨劇が起きていることに、私は深い悲しみに暮れた。
彼らは本国へ帰国することにも失敗しており、絶望を感じていることだろうと思ったがそうではないのだ。その数日後の難民キャンプでの記念式典にこれだけ多くの参加者がいるのだ。彼らは今でも前を向いており、帰国する未来を全員が同じ方向をみて考えている。私が彼らにできることは少ないだろう。それでも私はこの写真を選ぶことで少しでも多くの方にこの問題に触れる機会が与えられることを切に願っている。(ペンネーム:Y・K)

[東京電機大学]