【9月27日 AFP】ラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)に出場しているサモア代表のCTBレイ・リーロー(Rey Lee-Lo)が26日、プールAのロシア戦でのハイタックルで3試合の出場停止処分を科された。これによりサモアは、プールステージの残りの全試合でリーローを欠くことになった。

 サモアがロシアを下した24日の試合の前半、リーローは相手のFBワシリー・アルテミエフ(Vasily Artemyev)にタックルしイエローカードを受けた。

 しかし3人で構成される懲罰委員会は、これがレッドカードに相当する反則行為だったと判断し、リーローに対してプールステージの最終戦が行われる10月12日までの3試合の出場停止処分を言い渡した。

 大会を統括するワールドラグビー(World Rugby)は、発表文の中で「この件をファウル行為だと判断しており、ハイタックルの処分に関する枠組みではレッドカードに相当する」と記した。

 また、別のハイタックルでシンビンを受けたサモアのHOモトゥ・マトゥウ(Motu Matu'u)に対する処分は発表されなかった。

 リーローはプールAの大一番である30日のスコットランド戦を欠場するほか、10月5日の日本戦や同12日のアイルランド戦に出場することができない。

 ワールドラグビーによる競技規則の改正後、ハイタックルは厳重に監視されている。しかしワールドラグビーはW杯の1週目を終え、審判団の判定の基準を批判するという極めて異例の措置を取っている。

 オーストラリアのWTBリース・ホッジ(Reece Hodge)は25日、当初は処分が下されなかったにもかかわらず、ハイタックルで3試合の出場停止が言い渡されており、26日には米国のジョン・キル(John Quill)がイングランドのオーウェン・ファレル(Owen Farrell)にハイタックルし、今大会で初めて退場処分を受けた。(c)AFP