【9月27日 AFP】ラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)プールCで米国に圧勝したイングランドの指揮官エディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)は26日、勝利に貢献したSOジョージ・フォード(George Ford)がチームをよくけん引したとたたえた。

 屋根が閉じられて蒸し暑さに包まれた神戸市の御崎公園球技場(Kobe City Misaki Park Stadium)での一戦で、ジョーンズHC率いるイングランドは合計7トライの猛攻を見せると、相手に許したトライを81分の一つのみに抑え、初戦に続いてボーナスポイントを獲得した。

 この試合では主将のオーウェン・ファレル(Owen Farrell)がベンチスタートとなり、代わりにフォードがチームをけん引して相手を圧倒。フォードは相手の隙を突いて先制トライに成功すると、その後も2本のペナルティーをタッチに蹴り出し、ラインアウトからのドライビングモールによるビリー・ヴニポラ(Billy Vunipola)とルーク・カウアンディッキー(Luke Cowan-Dickie)のトライもお膳立てした。

 ジョーンズHCは、「ジョージがよく試合をコントロールしてくれた。会場は気温27度、湿度80パーセントくらいで、かなり難しい条件だった」「それは観客席からも感じられ、汗がしたたり落ちてきた。ボールさばきが難しく、前半にはスペースに追いやられる時間帯もあった中で、パス攻撃を増やそうと必死に戦った」とすると、「ジョージが本当にチームをよく引っ張ってくれた」と振り返った。

 一方、フォードは「かなり大きいのは、チームのスクラムとラインアウトの伝統的な強さだ。それに、得点を狙いにいくときのドライビングモールは強力な武器になる」「バランスと多様性を保ちながら試合を運び、相手に考えさせるようにすることだ」と語った。

 プール初戦でもトンガを35-3で圧倒したイングランドのここまでの快進撃について、ジョーンズHCは「現状に満足している。2試合で相手にわずか1トライしか与えず、勝ち点10だ」「良い状況にいるのと同時に、(アルゼンチンとの)次戦は、もっと良いプレーをしていく必要があることも分かっている」と述べた。(c)AFP/Julian GUYER