【9月27日 AFP】イランのハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領は26日、今月発生したサウジアラビアの石油施設攻撃はイランが行ったと主張する米国などに対し、その裏付けとなる証拠を提示するよう要求した。

 前日に国連総会(UN General Assembly)で演説を行ったロウハニ師は、米ニューヨークで記者団に「(イランの責任を)主張する者は、必要な証拠を提示しなければならない。何が証拠なのか?」と問い掛けた。

 米国とサウジアラビアは、程度の差はあるものの、攻撃の責任はイランにあると非難。米国が離脱したイラン核合意の当事国である仏独英3か国も今週、イランに責任があるとの見解を表明した。

 イラン政府はこうした主張は「ばかげている」と激しく非難。責任を否定してきた。また、この攻撃をめぐっては、イエメンの親イラン派反政府武装組織フーシ派(Huthi)が犯行声明を出している。

 ロウハニ師は「証拠や文書があるならば、私に提供してほしい」と発言。さらに、米仏英独に対し、サウジアラビアへの武器供給を「停止すべき」だと述べた。

 また、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が対イラン制裁を解除し、イランに最大限の圧力をかける方針を取りやめるなら、同氏との会談は「当然」行うと述べた。(c)AFP