【9月26日 AFP】(更新、写真追加)フランスのジャック・シラク(Jacques Chirac)元大統領が死去した。86歳だった。遺族が26日、明らかにした。

 元大統領の遺族はAFPに対し、「ジャック・シラク(元)大統領がけさ、家族に囲まれ、安らかに亡くなった」と述べた。

 中道右派の政治家として長いキャリアを誇ったシラク氏は、1995年から2007年まで12年間大統領を務めた。

 戦後では、前任者である社会党のフランソワ・ミッテラン(Francois Mitterrand)氏に次いで2番目に長い在職期間を誇る。

 シラク氏の国際舞台における、最も大きな印象を残した出来事としては、米国による2003年のイラク戦争に公然と異議を唱え米国の怒りを買ったことが挙げられる。

 生粋の保守派ながら、右派の枠を超えて支持を集めたシラク氏は、1974~76年と1986~88年の2度にわたって首相を務めている。

 シラク氏は以前から、健康問題を抱えていることが知られており、近年は公の場にほとんど姿を見せていなかった。(c)AFP