【9月27日 AFP】ニュージーランド・クライストチャーチ(Christchurch)のカンタベリー大学(University of Canterbury)の学生寮の個室で、死後2か月近く経過した男子学生(19)の遺体が発見された。同大が26日、明らかにした。他の寮生から悪臭への苦情があり、発見に至ったという。

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 遺体は腐敗がかなり進んでおり、身元確認のため検視官が派遣されていた。男子学生の詳しい身元は明らかにされていないが、同大の1年生で、友人らによると「気のいい、自信に満ちあふれたやつ」で、時々「1週間かそこら音信不通になる」ことがあったという。

 男子学生は今年7月に学士課程を開始。大学のウェブサイトによると遺体が見つかった個室の寮費は年間1万7000NZドル(約120万円)で、寮は「結び付きの強いコミュニティー」を売りにしていたという。

 地元メディアの報道によると、男子学生の継父は学生の友人を通しても息子と連絡が取れず、警察に相談していた。また、親族の一人は「こんなのは間違っている、すべてにおいて間違っている」と憤っているという。

 カンタベリー大学の副総長は男子学生の死について「極めてつらい」と述べ、独自に調査を行うことを明らかにした。(c)AFP