【9月27日 AFP】男子テニス、珠海選手権(Zhuhai Championships 2019)は26日、シングルス2回戦が行われ、元世界ランキング1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は、大会第7シードのアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)に6-4、2-6、4-6で敗れた。

 1月に行った股関節の手術後、シングルスでの初タイトルを目指していたマレーは「世界トップ60からトップ70」のテニスしかできなかったと振り返った。

 24日にテニス・サングレン(Tennys Sandgren、米国)との1回戦を制し、手術後のツアー戦でシングルス初勝利を挙げていたマレーだったが、この日は2時間半を超える一戦に敗れ、3日間で二つ目の白星を挙げることはできなかった。

 世界31位のデミノーに逆転負けを喫したマレーは試合後、弱まった体から最大限のプレーを引き出すための新たなルーティンの一環として「キャリアで初めて試合前日に練習をしなかった」とコメントした。

 また、この日のパフォーマンスについては満足しており、股関節の状態も良いと話したが、まだ試合に臨めるだけの状態には達していないと主張した。

 マレーは「あるポイントでは感覚的にはとても良いプレーができていたが、自分のレベルを維持できなかった」と語った。

「今は世界のトップ20やトップ30に匹敵するプレーはできていない。トップ60やトップ70かもしれない」「身体面も難しかった。1ポイントか2ポイントは良いプレーができたが、やや早めにポイントを終わらせようとしてしまった。疲れてくるとショットの判断能力も落ちる」

 マレーに勝利したデミノーは、準々決勝で第4シードのボルナ・チョリッチ(Borna Coric、クロアチア)と対戦する。

 また他の試合では、第1シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)が息を詰まらせ、アドリアン・マナリノ(Adrian Mannarino、フランス)との初戦を途中棄権した。

 圧倒的有利とみられていた21歳のチチパスは第1セットを6-3で奪ったが、その後はひどく苦しんだようで、何度も前かがみになって手を膝についた。その後は第2セットを5-7で落とすとすぐに途中棄権し、顔を赤くして頭を抱えた。(c)AFP/Peter STEBBINGS