【9月26日 AFP】西欧最高峰モンブラン(Mont Blanc)のイタリア側の斜面を覆う巨大な氷河の一部が、8月~9月半ばの長引く猛暑の影響で崩落する恐れが高まっているとして、地元自治体が警告している。

 イタリア・バレダオスタ(Aosta Valley)州の町クールマイユール(Courmayeur)の広報担当者は25日、観光客に人気のプランパンシュー(Planpincieux)氷河で、全体の体積の5~6分の1に相当する約25万トンの氷塊が谷に崩れ落ちる危険が迫っているとAFPに語った。1日当たり平均35センチのペースで融解が進み、日によっては最大50~60センチほど後退しているという。

 クールマイユールの町長は24日夜、近隣の道路の夜間封鎖と、氷河下方の地域への立ち入り制限を発令した。

 ただし広報担当者は、氷塊がクールマイユールを直撃し「大災害」になるとする報道内容については否定。氷河の下方には「民家はなく、無人のシャレー(アルプス地方の伝統的な木造家屋)が何軒かあるだけ」だとAFPに語った。

 気候変動の影響への懸念が高まる中、アルプス(Alps)山脈をはじめ世界各地では、氷河の融解が問題となっている。

 映像は氷塊崩落の瞬間。イタリアの映像メディア、ローカルチーム(Local Team)がクールマイユールで24日撮影・提供。(c)AFP/Françoise KADRI