【9月26日 AFP】エジプトで先週末行われたアブデルファタハ・シシ(Abdel Fattah al-Sisi)大統領の退陣を求める異例の抗議デモを受け、これまでに1000人以上が当局に身柄を拘束されたと、複数の人権団体が25日に発表した。

 20日と21日に首都カイロなど各地で行われたデモは、スペインに亡命中のエジプト人実業家モハメド・アリ(Mohamed Ali)氏が呼び掛けたもの。同氏はデモを「民衆革命」と呼び、27日にも「100万人行進」の実施を呼び掛けている。シシ大統領の汚職を糾弾し退陣を求めるアリ氏の動画は、ソーシャルメディアで拡散している。

 エジプト自由人権センター(Egyptian Centre for Freedoms and Rights)によると20日のデモ以降、これまでに1003人が拘束された。

 一方、エジプト経済・社会人権センター(Egyptian Centre for Economic and Social Rights)は、1298人が拘束されたと報告している。

 弁護士や家族らによると拘束者の中には、リベラル派の有力政治家や人権派弁護士、カイロ大学(Cairo University)の政治学者、ハッサン・ナファ(Hassan Nafaa)教授とハゼム・ホスニ(Hazem Hosny)教授、デモを取材していた記者3人が含まれている。(c)AFP/Farid FARID