【9月26日 AFP】パキスタン北東部で24日に発生した地震では、これまでに38人の死亡が確認され、数百人が負傷した。被災地では道路が激しく損壊し、建物が倒壊する被害が出ており、救助隊員らは25日、懸命の捜索活動を続けた。

 当局は現在も、被災地となったカシミール(Kashmir)地方のパキスタン支配地域にある都市ミルプール(Mirpur)周辺の村などの状況の確認を進めているが、中には既に被害状況が明らかになっている地域もある。

 今回の地震の規模はマグニチュード(M)5.2。パキスタンでは近年、これよりも大規模な地震が幾つか発生していたが、今回の地震は震源が非常に浅かった。震源の浅い地震は被害が大きくなる傾向にある。

 ミルプールは開発が進んだ都市で、高級住宅が立ち並ぶことで知られる。同市近郊では多くの道路が損壊し、橋や電波塔、電柱にも大きな被害が出ている。

 国家防災管理局(NDMA)の発表によると、負傷者は約350人で、うち80人が重傷を負った。また家屋数百棟が損壊し、うち136棟は全壊。14キロメートル分の道路が大きく損壊したという。一方、パキスタン情報・放送相は、負傷者数をこれよりも多い500人としている。

 映像はミルプールで25日撮影。(c)AFP/Nasir JAFFRY / Zain ZAMAN