【9月26日 AFP】人気リゾートとして知られるフィリピンのボラカイ(Boracay)島沖で25日、世界選手権に向け練習していたドラゴンボートが転覆し、同国のチームの選手7人が死亡した。

 救助隊やチームメートによると同日明け方に高波が押し寄せ、のみ込まれた木製のボートが転覆した。犠牲となったのは男子選手4人、女子選手3人。

 AFPの電話取材に応じた地元の災害当局者は、選手たちは泳げたにもかかわらずなぜ死亡したかとの問いに、付近には岩が多く頭を打った可能性があると語った。同じボートに乗っていた中国人とロシア人の女性各1人を含む他の14人は救助され、病院に搬送されたという。

 事故当時ボートに乗っていなかったレメディ・アキノ(Remedy Aquino)選手によると、チームは11月に台湾南部の高雄(Kaohsiung)市で開催される大会に向けて練習をしていた。

 ドラゴンボート・レースはフィリピンやアジアの多くの地域で人気のあるスポーツ。全長12メートルの木製ボートに20人のこぎ手が2列に並んで座り、後方にかじ取り、前方にドラマー(鼓手)が乗り込む。(c)AFP