【9月25日 CNS】中国・四川省(Sichuan)アバ・チベット族チャン族自治州(Ngawa Tibetan and Qiang Autonomous Prefecture)で23日に催された「2019年アバ州文化観光発展大会」で、景勝地「九寨溝(Jiuzhaigou)」が9月27日の「世界観光の日」(World Tourism Day)に合わせ、観光が再開されると明らかにされた。

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「九寨溝」は国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界自然遺産として、四川省で最も著名な景勝地の一つ。今回開放する景勝地の中には「諾日朗(Nuorilang)」瀑布(ばくふ)や「双龍海(Shuanglonghai)」瀑布などが含まれ、今年は雨水が多いため、同区域内の湖は格別に良い景色が見られるという。

 2017年8月8日、同地域でマグニチュード(M)7.0級の大地震が発生し、域内の多くの箇所が損壊した。観光客の安全を確保するため、九寨溝は観光客の受け入れを停止、同年11月より震災復旧工事を開始した。

 2018年3月8日には、エリアと人数と時間を制限し、部分的に観光客の受け入れを行ったが、九寨溝管理局は6月28日、地質災害のリスクがあるとして再び全域閉鎖した。2年間の復旧工事を経て、九寨溝の85%の区域は基本的に観光客の受け入れ可能な状態になったという。

 交通の面でも、2019年8月8日に九黄空港が運営を再開し、九寨溝に通じる3本の路線も全線開通した。全県の交通能力は震災前に回復したか、あるいは震災前を上回る水準に達したとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News