【9月25日 Xinhua News】車載電池世界最大手の中国寧徳時代新能源科技(CATL)はこのほど、ダイムラートラック&バスと車載電池グローバル調達協定を締結したと発表した。後者傘下の電気トラックに、信頼性の高いリチウムイオン電池を提供する。上海証券報が伝えた。

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 協定によると、CATLは2021年から、ダイムラートラック&バスが発売する複数のシリーズのトラックに車載電池を提供する。これにはメルセデス・ベンツの「eアクトロス」、フレートライナーの「eカスケディア」「eM2」が含まれる。

 CATLの周佳(Zhou Jia)総裁は今回の協力について「CATLは終始一貫して世界の新エネルギー発展に貢献、高効率で信頼できるリチウムイオン電池ソリューションで商用車へのクリーンな動力の提供に努めている。これは世界の電動化プロセスの重要な一環だ」と指摘。ダイムラートラック&バスと包括的で立ち入った協力関係を結ぶことで、CATLは、持続可能な発展という共通のビジョンを近い将来に達成する自信がついたと胸を張った。

 世界のリチウムイオン電池業界をリードするCATLは、車載電池とソリューションの高エネルギー密度、長い寿命、柔軟な環境適応性、安全性・信頼性などで優れた性能を誇る。多くの世界トップクラスの自動車メーカーと乗用車分野で深い協力関係を結んでいるだけでなく、商用車分野でも各メーカーの電動化を促している。

 ダイムラートラックのパワートレイン・eモビリティー・生産工学部門代表のフランク・ラインティェス博士は、電気自動車事業でCATLと新たな協力関係を結ぶことはダイムラートラック&バスにとって成功を収める鍵になるとの認識を示した。ダイムラートラック&バスはスマートプラットフォームと共有モジュールを通じ、技術的なポジションとグローバルな影響力でのリードを強化してきた。この成功パターンを電気トラック部門にも広げ、市場へのスピーディーな対応と商用可能な最良の技術で顧客のニーズを満たす方針だ。(c)Xinhua News/AFPBB News