【9月24日 時事通信社】ニューヨークの国連本部で23日、60以上の国の首脳らが気候変動対策の具体策を表明する「気候行動サミット」がグテレス国連事務総長の主宰で開かれた。スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(16)が若者を代表して演説し「未来の世代はあなたを見ている。私たちを裏切る道を選べば許さない」と世界に訴えた。

 地球温暖化対策に懐疑的なトランプ米大統領は当初、欠席するとみられていた。しかし、短時間だが、突然出席し、参加者を驚かせた。

 学校を休んで地球温暖化対策を訴える抗議活動の火付け役であるトゥンベリさんは「すべて間違っている。私はここにいるべきじゃない。学校にいるべきなのに」と強調。「私たちは絶滅の始まりにあるというのに、あなたが話すのはお金や永続的な経済成長のことばかり」と政治家や経済界に怒りをぶつけた。さらに「この状況を理解していて行動を怠り続けるなら、あなたは悪だ」と主張した。「あなたが望んでも嫌がっても、ここから、世界は目を覚まし、変化は訪れる」と宣言した。

 今回のサミットは、成果文書は出さないが、地球温暖化対策の具体化へ政治的機運を高める狙いがある。サミットでは、脱炭素化や脱石炭火力発電などのテーマ別に議論を実施。グテレス氏は閉幕後に議論の内容を報告書にまとめる。

 日本からは小泉進次郎環境相が出席したが、演説はしない。グテレス氏は各国政府に単なる演説ではなく、具体策を提示するよう求めており、一部海外メディアは、二酸化炭素(CO2)を多く排出する石炭火力発電の利用を続ける日本が、発言者に選ばれなかったと報じていた。

 これに対し、小泉氏は22日、ニューヨーク市内で記者団にそういう事実は「全くない」と否定。演説も日本に「オファー」が来たものの、安倍晋三首相の日程調整がつかず、首脳級以外の演説が認められなかったと説明した。(c)時事通信社