【9月24日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)の年間表彰式「ザ・ベスト・FIFAフットボールアウォーズ(The Best FIFA Football Awards 2019)」が23日、イタリア・ミラノ(Milan)で開催され、男子の年間最優秀選手賞にリオネル・メッシ(Lionel Messi)が選出された。受賞を逃したライバルのクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は、スターが一堂に会した授賞式を欠席した。

 昨季リバプール(Liverpool FC)を欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)制覇に導き、先月欧州最優秀選手賞(UEFA Player of the Year Award)に輝いたビルヒル・ファン・ダイク(Virgil Van Dijk)を抑えてのメッシの受賞は、驚きをもって迎えられた。

 ユベントス(Juventus)のFWロナウドは最終候補に残り、この日メッシとともに国際プロサッカー選手協会連盟(FIFPro)のベストイレブンに選出されたものの、会場のスカラ座(La Scala)には姿を現さなかった。

 32歳のメッシと28歳のファン・ダイクは、12月2日に発表されるバロンドール(Ballon d'Or)の最終候補にもノミネートされている。

 FCバルセロナ(FC Barcelona)のFWメッシは、「この賞を私に受賞させてくれた人達に感謝したい」とコメント。2016年に始まったこの式典でメッシが同賞を受賞するのは初めてで、2016年と2017年はロナウドが、2018年はルカ・モドリッチ(Luka Modric)が選出された。

 昨季チャンピオンズリーグでバルセロナは準決勝でリバプールに敗れたものの、メッシは12得点を挙げて大会得点王に輝いた。さらにスペイン1部リーグで36得点を記録して欧州ゴールデンシュー賞を獲得。クラブではリーグ優勝を果たし、コパ・アメリカ(2019 Copa America)ではアルゼンチンを3位に導いている。

 DFとしてファン・ダイクは、2006年にFIFA年間最優秀選手とバロンドールに輝いたファビオ・カンナヴァーロ(Fabio Cannavaro)氏以来となる同賞受賞が期待されていた。

 男子年間最優秀監督賞にユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督が、男子年間最優秀GK賞にアリソン(Alisson Ramses Becker)が輝いたため、リバプール勢は3冠の可能性があったもののファン・ダイクの受賞はならなかった。

 女子年間最優秀選手賞は、女子W杯フランス大会(FIFA Women's World Cup 2019)で優勝した米国代表のミーガン・ラピノー(Megan Rapinoe)がチームメートのアレックス・モーガン(Alex Morgan)、イングランド代表のルーシー・ブロンズ(Lucy Bronze)を抑えて受賞。女子年間最優秀監督賞には、同じく米国代表のジル・エリス(Jill Ellis)監督が輝いた。

 FIFAプスカシュ賞(FIFA's Ferenc Puskas Award)は、メッシとフアン・キンテロ(Juan Quintero)を抑えてダニエル・ジョリ(Daniel Zsori)が獲得。ジョリはルーマニア出身のハンガリー人FWで現在18歳。デブレツェニ(Debrecen VSC)でのデビュー戦でフィレンツバロシュTC(Ferencvaros TC)から後半アディショナルタイムにオーバーヘッドキックを沈めた。(c)AFP/Emmeline MOORE