【9月23日 AFP】サウジアラビアの石油関連施設が攻撃を受けた問題で、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は22日、今週開かれる国連総会(UN General Assembly)に合わせ、イランのハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領と臨時に会談する可能性が残っていることを示唆した。

 トランプ氏は、ホワイトハウス(White House)で記者団に対し「検討の対象から完全に外されたものは一つもない。イランと会談するつもりはないが、それは必ずしも会談が行われないことを意味しない」と述べた。その上で「私はとても融通の利く人間だ。ただ、われわれにその意図はない。手配されていない」と続けた。

 国連総会に合わせてマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官ないし米政府代表がイラン代表団となんらかの協議を行う可能性については、米高官筋が「予定はない」と取材に答えている。

 だが、米CNNのクリスティアン・アマンプール(Christiane Amanpour)氏のツイッター(Twitter)への投稿によると、イランのモハンマドジャバド・ザリフ(Mohammad Javad Zarif)外相はインタビューの席で、ロウハニ師には今週ニューヨークでトランプ氏と会う用意があると述べたという。ザリフ外相は「ただし、トランプ大統領が」「イラン核施設の恒久的な監視」と引き換えに制裁を緩和するなど「必要な対応をする用意があるならば」と条件を付けたとされる。

 ポンペオ氏も22日、米ABCの政治番組「ディス・ウイーク(This Week)」とのインタビューで、「トランプ大統領も私も、外交の成功にあらゆるチャンスを与えたいと思っている」と発言。米軍による対イラン攻撃の可能性は別として、外交的解決に努めていることを強調した。(c)AFP/Jim MANNION