【9月24日 Xinhua News】中国海南省(Hainan)昌江リー族自治県の昌化江紅陽河区域で19日、1本の希少な「埋もれ木」が林業部門と地元政府により三日三晩かけて発掘された。「埋もれ木」は現在、同自治県の文化公園に保存されている。

 専門家によると、この古木は樹木が地中に埋まり炭化した「埋もれ木」で、長さ20メートル、重さ12トン、先端部分の直径は最大1.4メートル。島の地質の変化により1000年もの間埋もれてできたもので、炭化の程度から約5000年前のものと推測される。「埋もれ木」は非常に価値が高く、植物界の「ミイラ」と称されている。

「埋もれ木」は地震や洪水、土石流などの自然災害がもたらした地殻変動により、古い森林が河床のくぼ地もしくは泥の中に埋没し、低酸素かつ高圧力で弱酸性、微生物の作用を受けるという環境下で、何千何万に上る年月を経て炭化して形成される。色は鮮やかで、きめは細かくなめらか、緻密で耐腐食性があり、独特な香りを持ち、密度が高く、寸法安定性に優れるという。

 同省の根彫文化芸術協会の張進山(Zhang Jinshan)会長は、「埋もれ木」は再現不可能な希少資源で、紫檀(したん)に匹敵すると指摘。同省昌江地区でこのような非常に大きな古木が発見されることは極めて珍しく、昌江地区で住んでいた古人類の活動の軌跡と自然環境の変化の証明になると語った。(c)Xinhua News/AFPBB News