【9月23日 AFP】19-20スペイン1部リーグは22日、第5節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)はカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)のヘディングで決勝点を挙げ、敵地で好調セビージャFC(Sevilla FC)に1-0で勝利した。

 今季無敗を続け、首位キープを目指していたセビージャに完勝したレアルは、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)で黒星を喫したパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)戦から目覚ましい立て直しを見せ、ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督にかかる重圧を和らげた。

 試合を支配して粘り強いパフォーマンスを見せるなど、ジダン監督が3月に再就任してから最高の内容を披露したレアルは、代わりに首位に浮上したアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)に勝ち点で並んだ。

 ジダン監督は「非常に難しいときもあったが、選手たちはうまく対応した」とコメントした。

 夏の移籍市場を騒がせたものの不安定なシーズンの出だしとなっていたレアルは、18日に行われたチャンピオンズリーグでPSGに0-3と完敗したことで、指揮官に厳しい視線が向けられていた。

 しかし、この日の白星はその信頼を高め、FCバルセロナ(FC Barcelona)を置き去りにするはずだ。21日の試合でグラナダ(Granada CF)に0-2で敗れたバルセロナは、5試合を終えレアルに4ポイント差をつけられており、エルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督にはプレッシャーがかかっている。

 ジダン監督は「人々がわれわれのことをとても疑ってくれ、私は非常にうれしい」と続けた。

「しかし、われわれはそのことについてそれほど考えていない。難しいスタジアムでの試合だったが、チームはとても高いレベルで90分間プレーした。選手全員を祝福しなければならない」

 自身の去就について何度も問われたジダン監督は、まだクラブからの全面的な支持を感じていると主張したが、仮に支持が弱まった場合は「チームを離れるのが最善の選択肢になるかもしれない」と予告もした。(c)AFP/Thomas ALLNUTT