【9月22日 AFP】男子テニスの欧州チームとワールドチームの対抗戦、レーバー・カップ(Laver Cup 2019)は21日、スイス・ジュネーブで2日目が行われ、欧州チームが7-5でリードを守ったものの、ワールドチームもジャック・ソック(Jack Sock、米国)とニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)の奮闘で最後にポイント差を縮め、最終日を迎えることになった。

 レーバー・カップでは、初日は勝利したチームに1ポイント、2日目は2ポイント、3日目は3ポイントが与えられる。

 ワールドチームはこの日の1試合目で、ジョン・イズナー(John Isner)がアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)を6-7(2-7)、6-4、10-1の逆転で破ってポイント3-3の同点に追いつくと、シングルスで連敗した後の最終戦のダブルスで、ソック/キリオス組が6-4、3-6、10-6でラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)/ステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)組に勝利した。

 対する前回王者の欧州チームは、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が6-7(5-7)、7-5、10-7でキリオスに勝利し、全米オープン(US Open Tennis Championships 2019)を制して四大大会(グランドスラム)19勝目を飾ったナダルが、6-3、7-6(7-1)でミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)を退けて4ポイントを加算した。

 第1セットに8本のブレークポイントをしのいで勝利したナダルは、「すごく運が良かったと感じている」「第1セットは、間違いなく彼が取るのがふさわしかった。自分のプレーも、試合が進む中で少し良くなっていったと思う」とコメントした。

 一方、初日のズベレフとのダブルスに続く連勝を飾り、1万7000人を超す母国の観客を喜ばせたフェデラーは、「観客も雰囲気を感じていたし、私も感じていた。エネルギーを出したかったが、こちらは良いショットが打てず、ニックが良いプレーをしている中で、それが難しかった」「とにかく集中をなくさないよう心がけた。ここでは流れが変わると観客もまた乗ってくれるし、次は耳栓が必要だね。とにかくものすごかったよ」と話している。(c)AFP