【9月21日 AFP】ラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)は21日、プールBの試合が行われ、連覇を狙うニュージーランドが接戦の末、23-13で南アフリカを下した。優勝候補同士がぶつかる注目の一戦を制し、本命と呼ばれるのにふさわしい力を示した。

 前半、ニュージーランドは5分間で2トライを重ねるなどして南アフリカを圧倒し、17-3でハーフタイムを迎えた。後半になると、勢いを取り戻した南アフリカの反撃を退け、大きな一勝を手にした。

 横浜国際総合競技場(International Stadium Yokohama)に詰めかけた約6万4000人の観客を前に、オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)は見事なランでトライを重ね、スタジアムを沸かせた。

 対する南アフリカは立ち上がりこそ敵陣で主導権を握り、試合を有利に進めたものの、トライラインを越えることができなかった。最終的に前半はハンドレ・ポラード(Handre Pollard)のペナルティーゴールで3点を挙げるにとどまった。

 後半はテンポを上げて攻め込み、一時は4点差まで追い上げた南アフリカだったが、最後は2本のペナルティーゴールで突き放され、勝利には届かなかった。

 南アフリカのラシー・エラスムス(Rassie Erasmus)ヘッドコーチ(HC)は、「今回のパフォーマンスを嘆いてはいけない。相手がとても良い試合をした。レフェリーも良かったと思う。もっとハードワークしないといけないだけ」と話した。

 一方、試合のコンディションは「タフだった」と振り返ったニュージーランドの主将キーラン・リード(Kieran Read)は「すごい試合だった」「80分間フルで戦わないといけなかった」とコメントした。(c)AFP/Chris FOLEY