【9月21日 AFP】男子テニスの欧州チームとワールドチームの対抗戦、レーバー・カップ(Laver Cup 2019)は20日、スイス・ジュネーブで初日が行われ、欧州チームはロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)/アレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)組がワールドチームのジャック・ソック(Jack Sock、米国)/デニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)組に6-3、7-5で競り勝つなどして、合計ポイント3-1でリードした。

 激闘となった第4試合のダブルスを制し、会場のパレクスポ(Palexpo)に詰めかけた1万8400人の母国ファンを喜ばせた38歳のフェデラーは、「僕らテニス選手は皆、年に10~11か月は世界中を旅している」「地元に勝る場所はないから、今夜は本当に特別な夜だ」と観客席に語り掛けた。

 一方のズベレフは、「自分には2人の偉大なコーチがついていた。一人はコートの中、もう一人はサイドライン(ラファエル・ナダル<Rafael Nadal、スペイン>)にいて、毎ポイント指示を出してくれていた」「完璧だったよ。自分の思考は少しシャットダウンして、彼らの言う通りに動いていた」「2人は史上最高の選手だから、彼らの言うことに耳を傾けていく」とコメントした。

 第1試合ではドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)がシャポバロフとのシングルスで3本目のマッチポイントをものにし、6-4、5-7、13-11で勝利。通算2度の全仏オープン(French Open)準優勝を誇る実力者は、最終セットのスーパータイブレークを7-9から逆転してどうにか勝利を収めた。

 続く第2試合ではソックが6-1、7-6(7-3)でファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)を下し、ジョン・マッケンロー(John McEnroe)監督が指揮するワールドチームが勝負を振り出しに。

 しかし、第3試合はステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)が再びスーパータイブレークの末に、テイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)を6-2、1-6、10-7で退け、フェデラー/ズベレフ組とともに欧州チームに再び主導権をもたらした。

 今回のワールドチームで世界ランキングが最も高いのは20位のジョン・イズナー(John Isner、米国)となっており、昨年大会を制したビョルン・ボルグ(Bjorn Borg)監督率いる欧州チームの大会連覇はほぼ確実と見られている。

 大会のポイントシステムは、勝利するごとに初日は1ポイント、2日目は2ポイント、そして最終日の3日目は3ポイントが与えられることになっている。(c)AFP