【9月24日 CNS】中国・四川省(Sichuan)カンゼチベット族自治州で16日、3か所目となる高原民用空港「カンゼ格薩爾(ケサル)空港(Garze Gesar Airport)」が正式にオープンした。海抜4068メートルにあるこの地に午前9時28分、第1便が到着した。

 この空港は、カンゼ県から約52キロ、徳格県(Dege)から約152キロの場所にある。2017年6月に着工し、予定より1年半早く完成した。中国南西部で50か所目の民用空港で、海抜4000メートルを超える空港としては5か所目。年間50万人の利用が可能だ。

 この地域に暮らす50万人の農牧民の交通状況を改善する上、成都(Chengdu)までの移動時間が10時間以上から1時間に短縮される。カンゼ県来馬鎮(Laimachen)の康珠沢西さん(24)は「これまで成都に行くには、車で長い時間が必要だった。この空港ができたので、やっと祖父と旅行に行くことができます。広い外の世界を見てもらいたい」と喜んだ。

 カンゼ格薩爾空港は今後、成都への運航路線に加え、重慶(Chongqing)、西安(Xi'an)、昆明(Kunming)への路線も開設する予定。また、カンゼ州内にある康定空港(Kangding Airport)など2空港との路線開設も目指している。(c)CNS/JCM/AFPBB News