【9月20日 AFP】アジア太平洋地域の各地で20日、児童や生徒らが気候変動対策を求めるデモを開始した。史上最大規模になるとみられるデモで子どもたちは大人に対し、環境災害を阻止するため今すぐ行動するよう要求した。

 オーストラリアのシドニー、韓国のソウル、フィリピンのマニラ、インドのムンバイなどで、スウェーデンの高校生環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さんの訴えに共感する子どもたちが、教科書を閉じ、共に声を上げるために集まった。

 オーストラリアでの集会の主催者発表によると、30万人以上の子どもや親、支持者らがデモに参加したという。「フライデーズ・フォー・フューチャー(Fridays for Future)」と銘打たれ、世界各地で5000件企画されたイベントの中でも初期に行われた今年3月の抗議運動に比べると、2倍以上の人出となった。

 参加者らは政治家や企業に対し、現在の傾向が続けば環境上の大惨事を招くと科学者らが警告している地球温暖化を食い止めるため、抜本的な行動に出るよう求めている。(c)AFP/Andrew BEATTY