【9月20日 AFP】妊産婦と子どもの死亡率はこの数十年で大きく減少したが、世界では今も1分間に5人の妊産婦か新生児が命を落としていることが、19日発表された国連(UN)の統計で明らかになった。

 複数の国連機関がまとめた2つの報告書は、妊婦や出産したばかりの女性、幼い子どもたちの年間死亡数が世界規模で改善したことをはっきり示すとともに、安価で質の高い医療サービスをより多くの人が受けられるようになった点を指摘している。

 21世紀に入って5歳未満で死亡する子どもの数はほぼ半減し、2018年は世界で約530万人だった。うち半数が生後1か月以内に死亡している。1日当たり約7000人の新生児が命を落とした計算だ。

 一方、妊娠・出産の際に死亡した女性の数は、2000年には45万1000人だったのが2017年には約29万5000人と、3分の1以上減少した。これは大きな改善と言えるが、2017年時点でも1日当たり約800人の妊産婦が死亡している。

 総合的に見ると、推計で年間280万人の女性と新生児が予防可能な要因で死亡していることが、今回の統計から明らかになった。

 国連児童基金(UNICEF)のヘンリッタ・フォア(Henrietta Fore)事務局長は、「世界のどこでも、出産は嬉しい瞬間だ。なのに、11秒に1件の出産が家族にとって悲劇と化している」と述べた。(c)AFP/Nina LARSON