【9月20日 AFP】韓国で初のアフリカ豚コレラ(ASF)発生が確認されたことを受け、中国は韓国からのブタ輸入を禁止する措置をとった。中国海関総署は19日、韓国からの貨物や乗客の荷物の検疫を強化するとともに、違法に輸入されたブタはすべて処分すると発表した。

 ASFの流行によって大量のブタが殺処分されたため、豚肉価格が世界的に高騰する中、中国では公式統計で少なくともブタ1100万頭が殺処分された。だが、実際の殺処分数はさらに多いとみられ、中国政府は国内豚肉供給へのASFの影響を食い止めるべく悪戦苦闘している。

 韓国政府は6月、ASFが北朝鮮から韓国に波及した可能性が「非常に高い」として、軍事境界線周辺の養豚地に対し、野生のイノシシとブタとの接触を防ぐフェンスを設置するよう命じていた。

 しかし、韓国のキム・ヒョンス(Kim Hyun-soo)農林畜産食品相は17日、北朝鮮との軍事境界線に近い坡州(Paju)市で国内初となるASFの発生が確認されたと発表。坡州にある3つの養豚場のブタ3950頭が殺処分されると述べている。(c)AFP