【9月20日 AFP】米アマゾン・コム(Amazon.com)のジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)最高経営責任者(CEO)は19日、同社が2040年までに、事業活動からの温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」になると発表し、他社にも同様の行動を呼び掛けた。地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定(Paris Agreement)」の目標について、アマゾンは10年前倒しでの達成を目指す。

 ベゾス氏は米首都ワシントンでの記者会見で「われわれは自分たちの領域と規模を利用してこの道を先導したい」と表明。環境問題で後れを取っているとの同社の批判を払拭(ふっしょく)する狙いがある。

 アマゾンは気候に関する誓約(Climate Pledge)を発表。パリ協定で定められている、2050年のカーボンニュートラル達成の目標に合わせ排出ガスを削減する取り組みとしてのこの誓約で、初の署名者となったと述べた。

 ベゾス氏はこの取り組み強化の一環として二酸化炭素排出量の削減を目指し、アマゾンは電気自動車(EV)を手掛ける米新興企業リビアン(Rivian)から配送用電気トラック10万台を購入することで合意したとも表明。配送用電気トラックは2021年から導入され、2030年にはすべての電気トラックが配備される見通し。アマゾンはこれに先立ちリビアンに4億4000万ドル(約475億円)の出資を発表していた。

 同社は自然保護団体ネイチャー・コンサーバンシー(Nature Conservancy)と協力し森林再生の取り組みに1億ドル(約110億円)を投じるとも言明した。(c)AFP/Rob Lever