【9月22日 Xinhua News】中国のモバイル決済サービス大手「支付宝(アリペイ、Alipay)」は18日、マカオでデジタルウォレット(電子財布)サービスを開始した。マカオでの内地系モバイル決済システムは、地元事業者の顧客への決済サービス導入に続き、新たな進展を遂げた。

 アリババグループ(Alibaba Group)傘下の金融会社アント・フィナンシャル(Ant Financial)が設立したネット専業銀行、アント・バンク(マカオ)の兪勝法(Yu Shengfa)董事長は同日の記者説明会で、マカオ市民は地元の携帯番号でアリペイのユーザー登録ができ、本人認証も行えると紹介。地元銀行の口座との紐づけやスーパーでのチャージなどの方法により、内地のユーザーと同様にネットショッピングができると述べた。

 また、マカオのユーザーは近い将来、地元の実店舗でもアリペイ決済が可能になるほか、今後は内地や香港、海外でも使えるようになると説明。アリペイは引き続きマカオ市民と小規模・零細企業に貢献し、マカオの特色ある金融発展を促進していくと語った。

 内地系モバイル決済システムはここ数年、マカオで急速な発展を遂げており、大部分のスーパーやショッピングモール、レストランが微信支付(ウィーチャットペイ、WeChat Pay)やアリペイなどの決済サービスを導入している。これまでは、マカオ市民がこれらのサービスを利用する場合、内地の携帯番号と銀行口座を登録する必要があった。(c)Xinhua News/AFPBB News