【9月19日 AFP】(更新、写真追加)ベルギー空軍のF16戦闘機1機が19日、フランス西部モルビアン(Morbihan)県で墜落した。同機に搭乗していた操縦士2人は脱出したものの、1人はパラシュートが電線に引っ掛かって宙づり状態になり、2時間後に救助された。地元自治体が明らかにした。

 自治体当局は、「正副操縦士は墜落前に脱出することができた。2人とも場所は特定されており、生存している」と発表。うち1人は救助されたものの、もう一人を高圧線から救助するため、軍や電気工事士らによる活動が行われた。

 宙づりになっていた操縦士は、2時間後にようやく救助された。両操縦士は負傷しているとされるが、容体に関しそれ以上の情報は公表されていない。

 戦闘機は飛行訓練のためベルギーを離陸し、仏ロリアン(Lorient)付近にある仏海軍基地に向かっており、武器は搭載していなかった。機体の一部が、同県プリュビニエ(Pluvigner)付近の複数の家屋に落下した。

 地元治安当局は、民家8軒から計15人を避難させた。住民の一人は地元紙に対し、「同機の翼に自宅の屋根の一部を奪われた。被害は大きい」と語った。また同機の墜落で、小屋と数本の木に火が付いたという。(c)AFP