【9月19日 AFP】インドネシアで発生している大規模森林火災による有毒な煙は、シンガポールやマレーシア半島にまで広がり、絶滅の危機にひんしているオランウータンにも深刻な影響を与えている。動物保護団体「ボルネオ・オランウータン・サバイバル・ファンデーション(BOSF)」は17日、野生生物の救助施設や一時保護施設で同団体が世話しているオランウータンなどの類人猿数百頭に煙の影響が出ていることを明らかにした。

 同団体は「濃い煙は、スタッフの健康だけでなく、世話をしている355頭のオランウータンまで危険にさらしている」と述べ、「若いオランウータン37頭が軽度の呼吸器感染症にかかった疑いがある」とも明らかにした。

 東カリマンタン(East Kalimantan)州で同団体が運営するサンボジャ・レスタリ(Samboja Lestari)施設の状況はかなりひどく、オランウータンの屋外での活動は1日数時間程度に限られているという。国際自然保護連合(IUCN)によると、カリマンタン島(Kalimantan Island、別名:ボルネオ島、Borneo Island)に生息するオランウータンの数は、1973年の約28万8500頭から約10万頭にまで激減した。

 映像は16日撮影・提供。(c)AFP