【9月19日 Xinhua News】中国の交通関連電動機・変圧器メーカー、中車株洲電機は17日、湖南省(Hunan)株洲市(Zhuzhou)で、時速600キロ高速磁気浮上(リニア)列車のけん引動力の基幹部品を公開した。

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 同社が開発したのは「長固定子リニアモーター」。固定子を軌道側、回転子を列車側に据え付け、電磁力によってモーターを直接駆動させることで、電気エネルギーを列車の推進力に変える。比較的短時間で滑らかに時速600キロまで加速することができる。

 同社リニア製品研究所の何雲風(He Yunfeng)副所長によると「長固定子リニアモーター」は構造がシンプルで、登坂力があり、低騒音でエネルギー消費も少なく、急加速・急停止が可能などの特徴を持つ。

 現在、中国の高速鉄道の最高営業速度は時速350キロ、飛行機の飛行速度は800~900キロとなっている。時速600キロのリニアは高速鉄道と飛行機の輸送速度の間の空白を埋めることができる。今年5月には試作車両も山東省青島市でラインオフしている。(c)Xinhua News/AFPBB News