【9月20日 CNS】中国国家郵政局の馬軍勝(Ma Junsheng)局長は10日、浙江省(Zhejiang)桐廬市(Tonglu)で開催された第3回中国(杭州)国際宅配サービス業界会議で、「中国の宅配ビジネスは成長を続けており、今年の取扱数は600億個を超える」との見通しを示した。

 統計によると、2018年の中国の宅配サービス企業全体の取扱数は505億個で、前年比25.8%増加した。事業収入も前年比21.2%増の6010億元(約9兆1400億円)に達した。

 馬氏によると、今年のこれまでの取扱数は387億個で、前年比で26%増加。このため、今年の年間取扱数は600億個を超えると予想され、世界全体の取扱数の半分以上を占めると推定される。宅配サービス業界は年間8兆元(約122兆円)を超える電子商取引を支え、毎年20万人以上の雇用を生み出し、景気の低迷を防ぐ国の「6つの安定」戦略に貢献しているという。

 中国の宅配ビジネスは5年連続で世界一を記録し、真の「宅配大国」になったといえる。

 馬氏は「今後は業界全体が5G通信やビッグデータ、クラウドコンピューティング、ブロックチェーンなどの新技術を取り入れ、作業工程の改善、効率化、サービス・品質の向上につなげることが重要だ」と指摘した。人工知能(AI)と宅配産業の融合も必要とし、物流ロボットやスマートボックス、ドローン、無人運転車を導入すれば、仕分け作業や配達、安全検査などに応用することができ、運営効率の向上につながるとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News