【9月19日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)は18日、グループA第1節が各地で行われ、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)はアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)の2得点などでレアル・マドリード(Real Madrid)を3-0で下し、最高のスタートを切った。

 ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)やキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)を欠く中、古巣から2ゴールを奪って勝利に貢献したディ・マリアは、トーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督から「別格」と称賛された。

 パルク・デ・プランス(Parc des Princes Stadium)にレアルを迎えたPSGは14分、ディ・マリアがニアサイドで合わせ先制点をマーク。しかし、この一戦で一番の輝きを放ったのは30分過ぎに生まれた2点目だった。

 レアルで4年間プレーし、2014年にはチャンピオンズリーグ優勝も経験したディ・マリアは、ゴールまで約18メートルの距離から左足でコーナーに突き刺し、GKのティボー・クルトワ(Thibaut Courtois)から追加点を挙げた。

 試合終了間際にはトマ・ムニエ(Thomas Meunier)が3点目を決めたが、勝利の立役者は、負傷離脱中のエムバペやエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)、また出場停止処分によりこの一戦を欠場したネイマールの穴を埋めたディ・マリアだった。

 PSGのトゥヘル監督は、ディ・マリアについて「彼はきょうのようなパフォーマンスを見せられることをもう1年以上も証明し続けているから、それほど驚かない」「きょうの彼は別格だった。いつも危険な選手」とコメントした。

 同大会のグループステージにおけるホームゲームで2004年を最後に負けがないPSGは、同日の試合でガラタサライ(Galatasaray)とクラブ・ブルージュ(Club Brugge)が0-0で引き分けたことから、すでにグループAの主導権を手にしている。

「誰もが、主力を欠くわれわれがどうしたら勝てるだろうと言っていた。こちらが不利だという意味だったかもしれないが、プレッシャーをそれほど感じていないときは、そうした状況が味方することもある」

 13度の欧州制覇を誇るレアルは、ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督が再就任してから納得させられるようなプレーを見せられないでいる。昨季はアヤックス(Ajax)に敗れてまさかのベスト16敗退となったチームが、今大会で再び上位進出するには課題が多く残っている。

 ジダン監督は「PSGは優れたチームで、きょうも多くのチャンスをつくった。私が心配しているのは、選手たちのプレーに全く強度がなかったということ」と話し、枠内シュートを1本も打てなかったチームの出来を嘆いた。

「まったく軌道に乗れなかった。いつもはチャンスをたくさんつくれているし、きょうもネットを2度揺らしたが、どちらも認められなかった。それ以外は何もなかった」 (c)AFP/Andy SCOTT