【9月18日 AFP】20日に開幕を控えるラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)に向けて各国代表が準備を進める中、トーナメントに重大な影響を与えかねない日本の予測しにくい天気への対策に、シャンプーとベビーオイルは必須のアイテムとなっている。

 晴れから雨、そして晴れに逆戻りといった天候の急変に加え、高い湿度も予想されることから、各国代表の指導者たちはどのような状況にも対応できるようプランを練っている。

 オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)のスティーブ・ハンセン(Steve Hansen)ヘッドコーチ(HC)は、「ボールが常に重要になる。湿度が高いためボールがぬれるので、技術が本当に重要となる」と述べる。

 オールブラックスの3大会連続優勝を目指すハンセンHCは練習中、ボールを何度も水に浸し、ぬれた状況を再現していた。

 しかし、ほかの代表の中にはさらに独創的な方法を取り入れているところもある。

 ウェールズ代表のウォーレン・ガトランド(Warren Gatland)HCは練習中ボールを滑りやすくするため、ベビーオイルを塗っていると認めており、またスコットランド代表はシャンプーとコンディショナーを使って汗まみれのボールを再現している。

 オールブラックスとの決勝対決を見据えるイングランド代表のエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)HCは過去4年、悪名高い日本の秋の天気を戦術プランの中心的要素と位置付けてきた。

 ジョーンズHCは日本代表のHCを務めた経験も持ち、イングランド代表に求める重要な要素として肉体と精神の回復力を挙げている。(c)AFP/Chris FOLEY