【9月18日 AFP】20日に控えるラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)開幕戦のロシア戦に向けて、日本代表の主将リーチマイケル(Michael Leitch)が18日、試合へ向けた練習では緊張感の中で過ごしていたことを明かした。

【深く知る】日本代表の静かな主将、リーチが目指すは前回以上のW杯

 日本の大黒柱であるリーチは、今季は鼠径部(そけいぶ)の負傷による離脱期間も長かったが、ジェイミー・ジョセフ(Jamie Joseph)ヘッドコーチ(HC)はロシア戦の先発に指名。こちらも代表歴の長い田村優(Yu Tamura)や堀江翔太(Shota Horie)とともに、経験豊富な日本の先発メンバーに名を連ねた。

 しかし会見に臨んだリーチは、開催国日本へのメディアの注目度の高さに気後れした部分があったことを認め、「すごく緊張している。練習の時からミスしまくっている。すごくたくさんの人がいて、すごくたくさんカメラがあったから。だけど、日本代表のキャプテンとしてW杯に参加できて、とても誇らしい」とコメントした。

 2015年のイングランド大会(Rugby World Cup 2015)チーム初戦の南アフリカ戦で、34-32で金星を挙げる立役者となったリーチは、今回こそ初めてプールステージを突破し、歴史をつくるときだと考えている。

「前回は誰もが日本が負けると思っていた。日本の人もそうだったと思う」「だけど(南アフリカに)勝った時に注目が集まった。スコットランド戦はテレビで1300万という人が試合を見て、負けてしまったけれど日本が盛り上がった」

「今回もまた、同じように日本を盛り上げるチャンスがやってきている。良い練習、良い準備ができたし、きっと日本にとって、最高のW杯になると思う」

 さらにリーチは、開幕戦を飾る重圧を糧にすることが大切だと訴え、「この4年間、プレッシャーはずっとあった」「そのことはみんなで話したし、みんなで取り組んできた。もうチームメートを鼓舞する必要はないし、良いプレーをするのに許可も必要ない。ただフィールドへ出て楽しむだけ」と話した。

 そしてリーチは、格闘技選手を例に出すという面白い表現でロシアの能力を警戒し、コメントを締めくくった。

「一番怖いのはメンタリティー」「格闘技を見てても、ロシアは強い。相撲とかも。かなり圧力を感じると思う」 (c)AFP/Alastair HIMMER