【9月18日 AFP】韓国の曺国(チョ・グク、Cho Kuk)新法相の任命が自身の娘の大学不正入学疑惑により一時危ぶまれたが、その曺氏に対して厳しい批判の声を上げていた野党・自由韓国党の羅卿ウォン(Na Kyung-Won、ナ・ギョンウォン)院内代表にも、息子に関する不正疑惑が持ち上がっている。

 ソウルの検察当局は18日、羅氏がインターンとして自分の息子を受け入れるようソウル大学(Seoul National University)の教授に圧力をかけた疑いについて、捜査を開始したと発表した。

 羅氏の息子は過去に医学論文の筆頭著者となり、米国の科学コンテストで優勝。その後、米エール大学(Yale University)で科学研究員としての地位を得た。

 しかし、羅氏の息子の指導主任は韓国放送公社(KBS)に対し、論文が「高校生が理解できるレベルを超えていた」と指摘。また「自分が何をしているのか、彼が理解していなかったのは明白だ」「でも、われわれは彼にアイデアを与えた」と述べた。

 羅氏に掛けられた疑いは、娘が高校時代に医学論文の筆頭著者になっていたことが発覚した曺氏とかなり類似している。1980年代にソウル大学で法学を学んでいた際に曺氏の同級生だった羅氏は、新たに法相に任命された曺氏に対して厳しい批判の声を上げている一人であり、曺氏の娘の経歴について「うそに満ちている」と非難していた。

※羅卿ウォンのウォンは「王へんに爰」

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