【9月18日 AFP】先週末にサウジアラビアの石油施設が攻撃されたことを受けて急騰した原油価格は17日、サウジの石油生産量が当初の想定より早く回復するとの見方から5%以上下落した。

 北海ブレント原油(Brent crude)先物市場は11月渡しが、欧州での17日午後の取引の数分間の間に1バレル67.75ドルから65.00ドルに下落。日本時間18日午前6時ごろの時点で前日比4.47ドル安の1バレル64.55ドルとなっている。

 原油価格の急騰により、エネルギー価格の高騰や地政学的な不安定さが、すでに減速しつつある世界経済の重荷になるのではないかとの懸念が高まっていた。しかし、サウジの石油輸出が速やかに回復して以前の価格水準に戻れば、こうした懸念は緩和されるとみられる。

 市場関係者は、石油施設の攻撃にイランが関与した証拠があるとしている米政府の次の動きに神経をとがらせている。マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は、今後行う可能性がある報復措置について協議するためサウジアラビアを訪問する。(c)AFP