【9月22日 CNS】中国・浙江万里学院(Zhejiang Wanli University)の学生食堂の動画が11日、インターネットで評判となった。一人で食事をする学生用の「お一人様席」があるのだ。座席間には仕切り板を入れ、背もたれ付きのクッションチェアとセットとなっている。

 2年の学生によると「ごく普通の食堂だったが、この夏休みを利用して改造を行い、3日から利用を開始したばかり」という。映画観賞やスポーツゲーム観戦用のワイドスクリーンも新たに設置された。

 ネット上でこの食堂が話題になるにつれ、「お一人様席」に関する議論が沸騰している。ある人は、学校は一人一人の学生の個性を大切にしており、一人で食事を好む学生の感覚に配慮しているとうらやましがる。ある人は、学生が一緒に食事をする社交の機会を妨げ、自閉気味の人や内向的な性格の人はますます傾向が強まると話している。

 食堂の責任者は12日、多くの学生から「お一人様席」設置の要望があったことを受けたもので、ニーズに応えたほか、座席の利用効率の改善にもつながると語った。ネットユーザーが憂慮する「お一人様席」の社交に対する影響については、座席間の仕切り板に開けられる窓がついていて、交流をしたい人は窓を開ければ可能だという。

 食堂の2階には、テレビや移動式スピーカーやコードレスマイクなどのマルチメディア設備を設置、学生の学習、ミーティング、会食などのニーズに応えるとしている。

「われわれがしなければいけないことは、学生の需要を中心に、食堂を単に食事をするだけの場所としてではなく、学習、社交、レジャーなどができる多機能空間とすることだ」 (c)CNS-北京青年報/JCM/AFPBB News