【9月18日 CNS】中国と日本の政府が2019年を「中日青少年交流促進年」と定めたのに合わせ、上海市の上海交通大学(Shanghai Jiao Tong University)で14日、両国の若者が相互理解を深める「中日青年エリートサマーキャンプ」オープンデーが開かれた。

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 東京大学(Tokyo University)と大阪大学(Osaka University)の学生のプレゼンテーションも実施。中日の大学生や高校生らが「中日友好と私たち」などのテーマで意見交換した。また、中日両国の大学の教育事情やキャンパスライフ、留学政策などが紹介された。

 上海交通大学は9月8日から20日まで、初めて日本の著名大学の学生を対象にしたサマーキャンプを実施している。日本の学生に上海交通大学について理解を深めてもらい、留学を呼びかける狙いで、東京大学から28人、大阪大学から17人が上海を訪れた。

 サマーキャンプは学問・文化的交流や武術、書道、卓球など多彩なプログラムを設けている。さらに、東京大学と大阪大学に留学経験がある上海交通大学の教師らとの交流や、上海・虹橋地区(Hongqiao)で市民とごみ分類について意見交換、青浦区(Qingpu)精神保健センターで中国の社会的弱者に対するケアの状況を学ぶ。上海中医薬大学では鍼灸(しんきゅう)やマッサージを体験するなど、特色ある実践活動も含まれた。

 サマーキャンプでは中国語を使い、事前に日本人学生それぞれの語学レベルに合わせたプログラムを作るなどの準備をした。上海交通大学の学生54人がボランティアとして、キャンプの前に日本人参加者と連絡を取り合った。

 東京大学国際交流室長の矢口祐人(Yujin Yaguchi)教授は「多くの国際サマーキャンプに参加してきたが、今回が一番よく計画されている」と述べた。

 ボランティアとして参加した中国人学生らは皆、中日文化交流に興味があり、中国にいながら日本文化を体験する貴重な機会にもなっている。(c)CNS/JCM/AFPBB News