【9月18日 Xinhua News】中国山東省(Shandong)の青島(Qingdao)税関に属する煙台(Yantai)税関はこのほど、名古屋から煙台への旅客の入国審査時に、未申告でヒト由来プラセンタの注射液とカプセル、計3500個を違法に携帯し入国しようとする中国籍の旅客を発見し、これらプラセンタ製品を差し止めた。青島税関が16日に明らかにした。

 同税関によると、入国しようとする旅客の荷物を検査する際のX線検査で、税関職員が不審な影形を発見し、荷物を開け調べたところ、プラセンタ注射液3300本、計6600ミリリットルとカプセル200粒、計70グラムを発見した。

 ヒト由来プラセンタはヒトの胎盤から抽出される。中国税関が厳格に監督、管理する生物学的製品に属し、携帯して出入境する際には特殊物品検疫審査許可の手続きを行う必要がある。検疫を経ていない出所不明のヒト由来プラセンタはエイズやB型肝炎、C型肝炎、梅毒などの病原体を持っている可能性があり、安全面で深刻なリスクがある。

 中国税関の関連規定では、違法に持ち込まれた微生物や人体組織、生物学的製品、血液、血液製剤などの特殊な物品は法に基づき差し止められ、返送または廃棄処分となる。(c)Xinhua News/AFPBB News