【9月17日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは16日、第5節の試合が行われ、アストン・ビラ(Aston Villa)とウェストハム(West Ham)の一戦では、ビラのDFタイロン・ミングス(Tyrone Mings)とMFアンワル・エル・ガジ(Anwar El Ghazi)が衝突するという一幕があった。

 ビラ・パーク(Villa Park)で行われたこの試合の前半、ホームのビラがピンチを迎えると、ミングスとエル・ガジは冷静さを失い、チームメートに引き離された。

 この件に関して両者に処分は与えられなかったが、後半にはウェストハムのDFアルトゥール・マスアク(Arthur Masuaku)が2枚目のイエローカードで退場になった。

 結局、数的優位を生かすことができなかったビラは0-0という結果に甘んじるしかなく、世間の注目はミングスとエル・ガジの衝突に集まることとなった。

 相手のクロスボールに足を出して防いだミングスは、エル・ガジがあまりも簡単に相手の突破を許したと感じた。すると、これに対して怒りをあらわにしたエル・ガジがミングスの額に頭をぶつけ、両者は顔を突き合わせた。

 2人はチームメートに引き離されたが、ミングスがエル・ガジを非難するように指さすと、両者はペナルティーエリア内でにらみ合っていた。

 ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)と話し合い、レッドカードの対象となるような攻撃的な行為がなかったことを確認したマイク・ディーン(Mike Dean)主審は、ミングスとエル・ガジに落ち着くよう指示し、最終的にはビラのディーン・スミス(Dean Smith)監督がタッチライン際で困惑した顔つきを見せたまま試合は再開された。

 スミス監督は、今回の言い争いはチーム内に分裂をもたらしたわけではなく、選手たちによってすぐに解決されたと主張した。

 スミス監督は「一時的にヒートアップしたまで。ハーフタイムでは彼らに話しかけもしなかったし、すでに解決した」とコメントした。

「選手は、自分たちのことは自分たちで考えて責任を取ると思う。制限があれば乗り越えられない。チームはとても優れたリーダーシップを備えているから、自分たちで考えて行動した」 (c)AFP