【9月17日 AFP】14日に行われたボクシング世界ヘビー級12回戦で、右目に深い切り傷を負いながらも勝利したタイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)が、WBC王者デオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)との「戦闘準備」は整っていると語った。

 元世界ヘビー級王者のフューリーは、米ラスベガス(Las Vegas)でオット・ワリン(Otto Wallin、スウェーデン)に3-0の判定勝ちを収めた試合で、右まぶたに深い傷を負うなど2か所を切り、近くの大学病院に搬送されて47針もの縫合を余儀なくされた。

 ラスベガスを離れる前に、英BBCスポーツ(BBC Sport)のインタビューに応じたフューリーは、「病院に行って数針縫い、家に帰って早く寝た」「それから起きてカジノに行った。そこで5000ドル(約54万円)稼ぎ、ビールも数杯飲んだよ。これからまた何杯か飲むつもりだ」と明かした。

 まぶたを切りながらも9ラウンド以上を戦ったフューリーについて、プロモーターのフランク・ウォーレン(Frank Warren)氏は、けがが順調に回復しなければ来年2月に予定されているワイルダーとの再戦を延期する可能性があると示唆し、「けがの回復が思わしくなければ、試合を先延ばしにする必要があるかもしれない」と述べた。

「そうならないことを願っている。けがの回復次第だ。大丈夫なら問題ないだろう」「試合だけの問題ではなく、トレーニングやスパーリングもある。彼が100パーセントの状態になる必要がある」

 しかし、フューリーは試合延期の可能性について聞かれると、あまり間を置かずにリングに戻って強敵ワイルダーと対戦することへの恐れはまったくないと明言し、「戦闘準備はできている。両方の傷を40針ほど縫っただけの話だ」「いいか、俺は大丈夫だ。これはボクシングだ。ぬれずに泳ぐなんてことは無理だ。これは格闘技なんだ」と答えた。(c)AFP